ソフトウェアの開発環境・開発言語の時代による移り変わりは、ホント、目まぐるしいですよね。
私が就職した時(1986年)の会社の新人研修は、メインフレーム(大型汎用機)で、開発言語は、FORTRAN と COBOL でした。
その後、業務では、
1994年まで、FORTRAN を使っていました。
1994年から2000年までは、マシンはPC、OSはMicrosoft NT/2000 で、Visual Studio の Visual C++ や Visual Basic を使っていました。
RDBMSは、Micosoftの SQL Server を使っていました。
(ちなみに、今、私の会社では、Javaが主流で、新人研修も、Javaになっています。)
私は、開発ツールも、Microsoft派です(笑)(本当)。
統合開発環境(IDE)は、Visual Studio が好き! Eclipse は嫌い!
開発言語は、C# が好き! Javaは嫌い!
そんなわけで(笑)、
Micorostの次期開発ツールの記事を紹介します。
私にとっても、どれもこれも、ものすご〜〜〜く魅力的な新機能ですが、その中でも、一番魅力なのは、次の3点です。
・(1-3) Ruby(IronRuby)が使えるようになること
・(1-5) Parallel Extensions(並列プログラミング)
・Visual Studio 2010 の新機能は、ひとつ残らず、全部、素晴らしい!(「一番」を選べませんでした(笑))
@IT
デジタルアドバンテージ 一色 政彦
2009/1/9
「次期Visual Studio 2010と.NET Framework 4.0の新機能」
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/dnfuture/vs10net4_01/vs10net4_01_01.html
ポイント:
====================================================================
=================================================
1. 次期「.NET Framework 4.0」の新機能
=================================================
(1-1) WPF(Windows Presentation Foundation)の強化
.NET 4のWPFでは、マルチタッチ機能(Multi-Touch APIとコントロール群)がサポートされる。
また、(Silverlight 2ですでにサポートされている)Deep Zoomもサポートされる。
現在DataGrid/DatePicker/Calendarコントロールや、(Silverlight 2にはすでに搭載されている)VisualStateManager(=視覚情報を管理する機能)が正式にWPFに組み込まれる。
さらに、(Office 2007で搭載されたような)Ribbon(リボン)コントロールが使えるようになる。
(1-2) 複数のCLRのロード
.NET 4では、同じプロセスに(.NET 2〜3.5の)「CLR 2」と(.NET 4の)「CLR 4」の両方をロードできるようになる。
つまり例えば、CLR 2向けに作成したアドインなどのプログラムがあったとして、これをロードするには、従来、最新のCLR上で実行できるようにアップデートしなければならなかったが、次期.NET 4では同時にそれぞれのCLRをロードして同じアプリ内で異なるCLRを利用できる。
(1-3) Dynamic Language Runtime(DLR)
.NET 4はコアに「Dynamic Language Runtime」(動的言語ランタイム。以降、DLR)を含んでいる。
これにより、
IronPython(アイアンパイソン)や
IronRuby(アイアンルビー)や
JavaScript
のような動的言語が.NET Framework上で使えるようになる。
(1-4) Managed Extensibility Framework(MEF)
.NET 4には、アプリの実行時に動的に機能を追加・拡張できる「Managed Extensibility Framework」(以降、MEF)が搭載される。
これにより、アプリに標準的なプラグイン・モデルを簡単に実装できるようになる。
クライアント・アプリ、サーバ上のWebアプリ、Silverlightアプリなどで利用可能だ。
(1-5) Parallel Extensions(並列プログラミング)
最近はCPUのプロセッサ・コアを複数にして並列動作させるマルチコア(2つのデュアル・コアや、4つのクアッド・コア)が発達してきている。
最近はさらにその勢いが増しており、「Multi」(複数)から「Many」(たくさん)へと進化しようとする動きがある。
このようなハードウェア側の進化に合わせ、ソフトウェア側でもそれを徹底的に活用する「並列プログラミング」が最近注目を集めている。
特に複雑なアルゴリズムや巨大なデータ群を取り扱うときには、並列プログラミングが有用である。
複数のプロセッサ・コアで並列にそれらを処理するとパフォーマンスが向上するからだ。
しかしながら実際にマルチコアの利点を生かすようなマルチスレッドのコードを書くのは簡単ではない(実装したとして、一見正常に動いているように見えても、特定の条件でエラーが発生するようなことが起こりやすい)。
そこで、並列処理機能が .NET 4の「Parallel Extensions」(並列処理拡張)という形で実現されている。
(1-6) “Velocity”(分散キャッシュAPI)
頻繁なデータ・アクセスは、パフォーマンスのボトルネックになることが多い。
例えば多くのWebアプリは、RDBMS(やハード・ディスク上のファイル)にデータを保存しておき、閲覧者からアクセスがあるたびにそのデータを取得しようとする。
このデータが大容量だったり、アクセスが集中し出したりすると、RDBMSへの負荷が高まり、結果的にWebサイトの反応が遅くなることがある。
このような場合、データを(データベースやファイルではなく)複数のサーバに分散させてインメモリのキャッシュとして保持しておき、通常のデータ・アクセスは、クラスタリング(=多重化)され1つのビューに統合されたその分散キャッシュ(Distributed Cache)に対して行うようにするという手法が考えられる。こうすることで、データベースやファイルといったデータソースからのデータ取得を必要最小限に減らせる。この手段を提供するのが、分散キャッシュ・サービスである“Velocity”(コード名)だ。
“Velocity”は、最近人気を集めている「memcached」の類似技術で、複数のキャッシュ・サーバ(=“Velocity”サービス)を1つのキャッシュ・クラスタとして構成する機能や、分散キャッシュへアクセスするためのAPIを提供する。
“Velocity”の利点は、分散キャッシュへのアクセスが自動的にロード・バランスされ、複数のサーバに負荷が分散されるので、高いパフォーマンスの向上を期待できること。そして、たとえ負荷が増大してきても、キャッシュ・サーバを増やすことでそれに柔軟に対応できるので、スケーラビリティも確保できることだ。
=================================================
2. 次期「Visual Studio 2010」の新機能(IDE編)
=================================================
(2-1) WPFベースになるVisual Studio 2010のIDE
次期Visual Studio (以下VSと略) 2010は前述の.NET 4に対応するIDEだが、そのIDEには全面的にWPFシェルが採用され、大きく刷新される。
これは単に豪華なグラフィックスが得られることだけを意味するわけではない。
IDEに追加された多くの新機能でWPFが使われており、例えばよりリッチなコードの可視化や、UMLへの対応強化など、さまざまな恩恵をもたらしている。
VS 2010は、そのように大きく進化する。
(2-2) 刷新されたVisual Studioの拡張性
.NET 4でMEFが追加されたことは前述したが、これがVS 2010のIDEでも採用されており、開発者やISVがプラグイン形式での拡張機能を非常に容易に追加できるようになっている。
従来のアドインやマクロなどの拡張機能は(.NETベースではなく)COMベースであったため(.NETで開発できたが、コア部分はCOMだった)、そのしがらみがどうしても機能拡張の利便性を妨げていた。
それがMEFにより、ついに完全な.NETモデルになる。
VS 2010で拡張機能を利用するのは本当に簡単で、拡張機能用のクラスを書いてアセンブリを生成し、VS 2010の「Extensions」ディレクトリにコピーするだけだ。
VS 2010はそれを自動検出して動的にロードしてくれる。
言語サービスやコンパイラ機構にも拡張性を持たせる予定だ。
(2-3) WPFベースになったソース・エディタの優位性
WPFベースのソース・エディタの優位性は、華麗なグラフィックスだけではなく、MEFによる強力な拡張性にある。
特にビジュアルを駆使した拡張機能は、従来のVisual Studioで実現するのはかなり大変だったし、エディタもそのような拡張性を提供していなかった。VS 2010なら、ソース・エディタを拡張して、独自のバグ追跡ツールと連携したりするようなことも比較的簡単に実現できる。
(2-4) テスト駆動開発サポートの強化
VS 2010はテスト駆動開発のサポートも強化され、例えばテスト・ファーストで最初にテスト・コードを書き、そこから実装クラスのコードを自動作成する機能などが追加される。
(2-5) 新しく追加されるインストーラ・プロジェクト「WiX」
VS 2010では、XML形式で柔軟なインストーラを作成できる「WiX」のプロジェクト・テンプレートが追加される。
(2-6) Silverlightの開発環境
先日Silverlight 2がリリースされたが、当然これを開発するための機能がVS 2010に搭載され、Silverlight 2のUIデザインやコード編集ができるようになる。
今年は、Silverlight 3のリリースも計画されているが、これにはH.264ビデオ・メディアのサポートや各種コントロールのデータ・バインドのサポート、3D(ハードウェア・アクセラレーション)のサポートなどのランタイム機能が搭載される予定だ。
(2-7) [Quick Search]ダイアログ
VS 2010では、クラスやインターフェイス、メソッドといったさまざまな種類のものをキーワードにより素早く検索できる[Quick Search](クイック検索)ダイアログが追加される。
(2-8)[Call Hierarchy]ウィンドウ
VS 2010では、選択したメソッドを呼び出しているメソッド(Call To <選択したメソッド>)と、選択したメソッドが呼び出しているメソッド(Call From <選択したメソッド>)をツリー形式で階層表示する[Call Hierarchy](呼び出し階層)ダイアログが追加される。
これにより、メソッドの依存関係などを素早く把握できるようになるだろう。
=================================================
3. 次期「Visual Studio 2010」の新機能(開発言語編)
=================================================
(3-1) 強化されるC++開発環境
次期VS 2010では各種開発言語が広範にサポートされるが、その中でもC++には大きく投資しており、特にIDE周りを改善している。
例えば膨大な数のファイルを含むC++プロジェクトを取り扱うときのパフォーマンスやビルド時間など、数多くの点で改善がなされる。
(今後もC++やMFCは引き続き強化される方向にあるようだ)。
(3-2) 新しく追加される関数型言語「F#」
VS 2010ではC#、Visual Basic、Visual C++に続き、F#が標準搭載の開発言語として加わる。
F#は、関数型言語「ML」の影響を強く受けた、マイクロソフト独自の関数型プログラミング言語である。
しかもオブジェクト指向プログラミングもサポートするので、マルチパラダイム言語ともいわれる。
=================================================
4. 次期「Visual Studio 2010」の新機能(設計機能編)
(アーキテクト向けの機能、設計時に必要な機能)
=================================================
(4-1) 各種UML図への対応強化
従来のVisual Studioではクラス図にしか対応していなかったが、VS 2010ではこれが強化され、次の各種UML図(UML 2.1.1ベース)に対応する。
Activity Diagram(アクティビティ図)
Component Diagram(コンポーネント図)
Layer Diagram(レイヤー図)
Logical Class Diagram(クラス図)
Sequence Diagram(シーケンス図)
Use Case Diagram(ユース・ケース図)
(4-2)[Architecture Explorer]ウィンドウ
VS 2010のIDEには、アーキテクチャ設計を可視化するための[Architecture Explorer]ウィンドウが追加される。
[Architecture Explorer]ウィンドウで[Visualize Code Relationships](コード依存関係の可視化)を実行すると、クラス間の依存関係をビジュアルに表示することができる。
=================================================
5. テスター向けのテスト・ツール“Camano”
=================================================
“Camano”(コード名)は、主にVisual Studioを日常的に使わない(非開発者の)テスターが、Visual Studioプロジェクトのプログラムを簡単にテストするためのツールで、テスト・ケースの作成からテストの実行まで、一連のテスト・タスクが行える。実はこれもWPFで作られている。
=================================================
6. 次期「ASP.NET 4.0」の新機能
=================================================
(6-1) ASP.NET関連の新機能
ASP.NET 4.0では、Model/View/Controllerパターンを実現するフレームワーク「ASP.NET MVC」がサポートされる。
(6-2) ASP.NET AJAX関連の新機能
ASP.NET 4.0では、ASP.NET AJAXも機能強化される。
REST形式のWebサービスと連携するための「ASP.NET Library for ADO.NET Data Services」や、クライアント側でデータを受け取り、データ駆動で動的にUIをレンダリングするテンプレート機能の「ASP.NET AJAX Templates」などが追加される。
また、オープンソースのAjaxフレームワークのjQueryをサポートする。
もちろんjQueryでもIntelliSenseが利用可能だ。
(6-3) ASP.NETの基本機能の強化
ASP.NET 4.0は、既存のASP.NET Webフォーム・モデルにも数多くの本質的な改善を施す。
例えば、ページに実際にレンダリングされるコントロールのIDを制御できるようになる。
これによって、そのコントロールをハンドルするJavaScriptコードの記述がいまよりも容易になる。
また、.aspx/.htmlファイルなどを編集する(VS 2010の)HTMLエディタが、コード・スニペットに対応する。これにより、HTMLコードを素早く手入力できるようになる。
(6-4) Webアプリの配置機能の強化
Webアプリを配置する機能も強化される。
例えば、WebアプリやSQLデータベースなど(の実行に必要なものすべて)をパッケージ化して、リモート・サーバへワン・クリックで展開できるようになる。
以上がVS 2010と.NET 4の新機能である。
特にVS 2010においては、過去のバージョンアップにはなかったような大きな進化を遂げている。
製品版のリリースがいつになるのかはまだ明らかではないが、いまから非常に楽しみである。
====================================================================
頑張れ! Microsoft!
Microsoft は、創業以来、一貫して、ソフト開発者の味方だったので、私も Microsoft に長く深い愛着があるんです。
どうか、Javaに負けないでください!
私が就職した時(1986年)の会社の新人研修は、メインフレーム(大型汎用機)で、開発言語は、FORTRAN と COBOL でした。
その後、業務では、
1994年まで、FORTRAN を使っていました。
1994年から2000年までは、マシンはPC、OSはMicrosoft NT/2000 で、Visual Studio の Visual C++ や Visual Basic を使っていました。
RDBMSは、Micosoftの SQL Server を使っていました。
(ちなみに、今、私の会社では、Javaが主流で、新人研修も、Javaになっています。)
私は、開発ツールも、Microsoft派です(笑)(本当)。
統合開発環境(IDE)は、Visual Studio が好き! Eclipse は嫌い!
開発言語は、C# が好き! Javaは嫌い!
そんなわけで(笑)、
Micorostの次期開発ツールの記事を紹介します。
私にとっても、どれもこれも、ものすご〜〜〜く魅力的な新機能ですが、その中でも、一番魅力なのは、次の3点です。
・(1-3) Ruby(IronRuby)が使えるようになること
・(1-5) Parallel Extensions(並列プログラミング)
・Visual Studio 2010 の新機能は、ひとつ残らず、全部、素晴らしい!(「一番」を選べませんでした(笑))
@IT
デジタルアドバンテージ 一色 政彦
2009/1/9
「次期Visual Studio 2010と.NET Framework 4.0の新機能」
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/dnfuture/vs10net4_01/vs10net4_01_01.html
ポイント:
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1. 次期「.NET Framework 4.0」の新機能
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(1-1) WPF(Windows Presentation Foundation)の強化
.NET 4のWPFでは、マルチタッチ機能(Multi-Touch APIとコントロール群)がサポートされる。
また、(Silverlight 2ですでにサポートされている)Deep Zoomもサポートされる。
現在DataGrid/DatePicker/Calendarコントロールや、(Silverlight 2にはすでに搭載されている)VisualStateManager(=視覚情報を管理する機能)が正式にWPFに組み込まれる。
さらに、(Office 2007で搭載されたような)Ribbon(リボン)コントロールが使えるようになる。
(1-2) 複数のCLRのロード
.NET 4では、同じプロセスに(.NET 2〜3.5の)「CLR 2」と(.NET 4の)「CLR 4」の両方をロードできるようになる。
つまり例えば、CLR 2向けに作成したアドインなどのプログラムがあったとして、これをロードするには、従来、最新のCLR上で実行できるようにアップデートしなければならなかったが、次期.NET 4では同時にそれぞれのCLRをロードして同じアプリ内で異なるCLRを利用できる。
(1-3) Dynamic Language Runtime(DLR)
.NET 4はコアに「Dynamic Language Runtime」(動的言語ランタイム。以降、DLR)を含んでいる。
これにより、
IronPython(アイアンパイソン)や
IronRuby(アイアンルビー)や
JavaScript
のような動的言語が.NET Framework上で使えるようになる。
(1-4) Managed Extensibility Framework(MEF)
.NET 4には、アプリの実行時に動的に機能を追加・拡張できる「Managed Extensibility Framework」(以降、MEF)が搭載される。
これにより、アプリに標準的なプラグイン・モデルを簡単に実装できるようになる。
クライアント・アプリ、サーバ上のWebアプリ、Silverlightアプリなどで利用可能だ。
(1-5) Parallel Extensions(並列プログラミング)
最近はCPUのプロセッサ・コアを複数にして並列動作させるマルチコア(2つのデュアル・コアや、4つのクアッド・コア)が発達してきている。
最近はさらにその勢いが増しており、「Multi」(複数)から「Many」(たくさん)へと進化しようとする動きがある。
このようなハードウェア側の進化に合わせ、ソフトウェア側でもそれを徹底的に活用する「並列プログラミング」が最近注目を集めている。
特に複雑なアルゴリズムや巨大なデータ群を取り扱うときには、並列プログラミングが有用である。
複数のプロセッサ・コアで並列にそれらを処理するとパフォーマンスが向上するからだ。
しかしながら実際にマルチコアの利点を生かすようなマルチスレッドのコードを書くのは簡単ではない(実装したとして、一見正常に動いているように見えても、特定の条件でエラーが発生するようなことが起こりやすい)。
そこで、並列処理機能が .NET 4の「Parallel Extensions」(並列処理拡張)という形で実現されている。
(1-6) “Velocity”(分散キャッシュAPI)
頻繁なデータ・アクセスは、パフォーマンスのボトルネックになることが多い。
例えば多くのWebアプリは、RDBMS(やハード・ディスク上のファイル)にデータを保存しておき、閲覧者からアクセスがあるたびにそのデータを取得しようとする。
このデータが大容量だったり、アクセスが集中し出したりすると、RDBMSへの負荷が高まり、結果的にWebサイトの反応が遅くなることがある。
このような場合、データを(データベースやファイルではなく)複数のサーバに分散させてインメモリのキャッシュとして保持しておき、通常のデータ・アクセスは、クラスタリング(=多重化)され1つのビューに統合されたその分散キャッシュ(Distributed Cache)に対して行うようにするという手法が考えられる。こうすることで、データベースやファイルといったデータソースからのデータ取得を必要最小限に減らせる。この手段を提供するのが、分散キャッシュ・サービスである“Velocity”(コード名)だ。
“Velocity”は、最近人気を集めている「memcached」の類似技術で、複数のキャッシュ・サーバ(=“Velocity”サービス)を1つのキャッシュ・クラスタとして構成する機能や、分散キャッシュへアクセスするためのAPIを提供する。
“Velocity”の利点は、分散キャッシュへのアクセスが自動的にロード・バランスされ、複数のサーバに負荷が分散されるので、高いパフォーマンスの向上を期待できること。そして、たとえ負荷が増大してきても、キャッシュ・サーバを増やすことでそれに柔軟に対応できるので、スケーラビリティも確保できることだ。
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2. 次期「Visual Studio 2010」の新機能(IDE編)
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(2-1) WPFベースになるVisual Studio 2010のIDE
次期Visual Studio (以下VSと略) 2010は前述の.NET 4に対応するIDEだが、そのIDEには全面的にWPFシェルが採用され、大きく刷新される。
これは単に豪華なグラフィックスが得られることだけを意味するわけではない。
IDEに追加された多くの新機能でWPFが使われており、例えばよりリッチなコードの可視化や、UMLへの対応強化など、さまざまな恩恵をもたらしている。
VS 2010は、そのように大きく進化する。
(2-2) 刷新されたVisual Studioの拡張性
.NET 4でMEFが追加されたことは前述したが、これがVS 2010のIDEでも採用されており、開発者やISVがプラグイン形式での拡張機能を非常に容易に追加できるようになっている。
従来のアドインやマクロなどの拡張機能は(.NETベースではなく)COMベースであったため(.NETで開発できたが、コア部分はCOMだった)、そのしがらみがどうしても機能拡張の利便性を妨げていた。
それがMEFにより、ついに完全な.NETモデルになる。
VS 2010で拡張機能を利用するのは本当に簡単で、拡張機能用のクラスを書いてアセンブリを生成し、VS 2010の「Extensions」ディレクトリにコピーするだけだ。
VS 2010はそれを自動検出して動的にロードしてくれる。
言語サービスやコンパイラ機構にも拡張性を持たせる予定だ。
(2-3) WPFベースになったソース・エディタの優位性
WPFベースのソース・エディタの優位性は、華麗なグラフィックスだけではなく、MEFによる強力な拡張性にある。
特にビジュアルを駆使した拡張機能は、従来のVisual Studioで実現するのはかなり大変だったし、エディタもそのような拡張性を提供していなかった。VS 2010なら、ソース・エディタを拡張して、独自のバグ追跡ツールと連携したりするようなことも比較的簡単に実現できる。
(2-4) テスト駆動開発サポートの強化
VS 2010はテスト駆動開発のサポートも強化され、例えばテスト・ファーストで最初にテスト・コードを書き、そこから実装クラスのコードを自動作成する機能などが追加される。
(2-5) 新しく追加されるインストーラ・プロジェクト「WiX」
VS 2010では、XML形式で柔軟なインストーラを作成できる「WiX」のプロジェクト・テンプレートが追加される。
(2-6) Silverlightの開発環境
先日Silverlight 2がリリースされたが、当然これを開発するための機能がVS 2010に搭載され、Silverlight 2のUIデザインやコード編集ができるようになる。
今年は、Silverlight 3のリリースも計画されているが、これにはH.264ビデオ・メディアのサポートや各種コントロールのデータ・バインドのサポート、3D(ハードウェア・アクセラレーション)のサポートなどのランタイム機能が搭載される予定だ。
(2-7) [Quick Search]ダイアログ
VS 2010では、クラスやインターフェイス、メソッドといったさまざまな種類のものをキーワードにより素早く検索できる[Quick Search](クイック検索)ダイアログが追加される。
(2-8)[Call Hierarchy]ウィンドウ
VS 2010では、選択したメソッドを呼び出しているメソッド(Call To <選択したメソッド>)と、選択したメソッドが呼び出しているメソッド(Call From <選択したメソッド>)をツリー形式で階層表示する[Call Hierarchy](呼び出し階層)ダイアログが追加される。
これにより、メソッドの依存関係などを素早く把握できるようになるだろう。
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3. 次期「Visual Studio 2010」の新機能(開発言語編)
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(3-1) 強化されるC++開発環境
次期VS 2010では各種開発言語が広範にサポートされるが、その中でもC++には大きく投資しており、特にIDE周りを改善している。
例えば膨大な数のファイルを含むC++プロジェクトを取り扱うときのパフォーマンスやビルド時間など、数多くの点で改善がなされる。
(今後もC++やMFCは引き続き強化される方向にあるようだ)。
(3-2) 新しく追加される関数型言語「F#」
VS 2010ではC#、Visual Basic、Visual C++に続き、F#が標準搭載の開発言語として加わる。
F#は、関数型言語「ML」の影響を強く受けた、マイクロソフト独自の関数型プログラミング言語である。
しかもオブジェクト指向プログラミングもサポートするので、マルチパラダイム言語ともいわれる。
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4. 次期「Visual Studio 2010」の新機能(設計機能編)
(アーキテクト向けの機能、設計時に必要な機能)
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(4-1) 各種UML図への対応強化
従来のVisual Studioではクラス図にしか対応していなかったが、VS 2010ではこれが強化され、次の各種UML図(UML 2.1.1ベース)に対応する。
Activity Diagram(アクティビティ図)
Component Diagram(コンポーネント図)
Layer Diagram(レイヤー図)
Logical Class Diagram(クラス図)
Sequence Diagram(シーケンス図)
Use Case Diagram(ユース・ケース図)
(4-2)[Architecture Explorer]ウィンドウ
VS 2010のIDEには、アーキテクチャ設計を可視化するための[Architecture Explorer]ウィンドウが追加される。
[Architecture Explorer]ウィンドウで[Visualize Code Relationships](コード依存関係の可視化)を実行すると、クラス間の依存関係をビジュアルに表示することができる。
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5. テスター向けのテスト・ツール“Camano”
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“Camano”(コード名)は、主にVisual Studioを日常的に使わない(非開発者の)テスターが、Visual Studioプロジェクトのプログラムを簡単にテストするためのツールで、テスト・ケースの作成からテストの実行まで、一連のテスト・タスクが行える。実はこれもWPFで作られている。
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6. 次期「ASP.NET 4.0」の新機能
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(6-1) ASP.NET関連の新機能
ASP.NET 4.0では、Model/View/Controllerパターンを実現するフレームワーク「ASP.NET MVC」がサポートされる。
(6-2) ASP.NET AJAX関連の新機能
ASP.NET 4.0では、ASP.NET AJAXも機能強化される。
REST形式のWebサービスと連携するための「ASP.NET Library for ADO.NET Data Services」や、クライアント側でデータを受け取り、データ駆動で動的にUIをレンダリングするテンプレート機能の「ASP.NET AJAX Templates」などが追加される。
また、オープンソースのAjaxフレームワークのjQueryをサポートする。
もちろんjQueryでもIntelliSenseが利用可能だ。
(6-3) ASP.NETの基本機能の強化
ASP.NET 4.0は、既存のASP.NET Webフォーム・モデルにも数多くの本質的な改善を施す。
例えば、ページに実際にレンダリングされるコントロールのIDを制御できるようになる。
これによって、そのコントロールをハンドルするJavaScriptコードの記述がいまよりも容易になる。
また、.aspx/.htmlファイルなどを編集する(VS 2010の)HTMLエディタが、コード・スニペットに対応する。これにより、HTMLコードを素早く手入力できるようになる。
(6-4) Webアプリの配置機能の強化
Webアプリを配置する機能も強化される。
例えば、WebアプリやSQLデータベースなど(の実行に必要なものすべて)をパッケージ化して、リモート・サーバへワン・クリックで展開できるようになる。
以上がVS 2010と.NET 4の新機能である。
特にVS 2010においては、過去のバージョンアップにはなかったような大きな進化を遂げている。
製品版のリリースがいつになるのかはまだ明らかではないが、いまから非常に楽しみである。
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頑張れ! Microsoft!
Microsoft は、創業以来、一貫して、ソフト開発者の味方だったので、私も Microsoft に長く深い愛着があるんです。
どうか、Javaに負けないでください!
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